dermathefucker(デルマザファッカー)

皮膚科医のセキララなお話

皮膚科医へのニーズ

事実上の初ブログになります。

自分の今まで病院や医局で関わってきたことから、いろいろと思うことが多くあるので、ちょっと生意気に言わせていただきますが。


医業をビジネスってことで考えられる人ってめちゃくちゃ少ないんだよね。


医学部を卒業して、病院で働いてって感じでそこそこの給料をもらってるから考える必要がなかったのかもしれないけど。


これから、どんどん保険点数が減ってきて医者が増えてきたら、競争していかなくちゃダメなんだよね。



そこで、皮膚科をビジネスという視点で考えて、じゃあニーズは何?って考えると



①皮膚病の診断

②手術

③シミ、シワ


あたりかな。


①②は保険診療、③は自費診療


開業した場合、とりあえず保険診療はやるわけで①診断 は当たり前にやるんだろうけど、俺の経験上は②手術 が出来ない、もしくは経験してない奴が皮膚科医にはかなり多い印象があるんだよ。

もともと、手術のイメージがない人もいるのかもしれないんどけどね。


あとは女医が増えてきて、彼女たちは医局に入ってきた時から

「アレルギーが好きなんですぅ」

とか言って手術は無視ってる人も多いんだよね。



てことで、第二の収益源である②手術 は出来ないと開業しても経営上は心配だよ。

だって、①の診察代や検査代なんかは大した値段じゃないからね。


手術はリスクが、ってゆー奴もいるけど俺からしたら手術して病理検査した方が訴えられるリスクも少ないと思うんだけどな。


手術できない先生は、「とりあえず様子を見ましょう」の一点張りで、結局ガンだったことがあって、もめていたのを見たこともあるよ。


それと、③自費診療 はやるかやらないかは人それぞれかなと思うけど(導入費用とか広告的なことも多少必要だし)、少なくとも②手術 が出来ないと参入障壁としてはかなり高いかな。参入したとしても大したことは出来ずに怖い思いして辞めちゃうことになると思うよ。



なので、開業予定の人は手術をしっかり経験した方がいいと思うよ。

手術で利益を上げるなら、いかに早くキレイに仕上げてあげるか。これを念頭に若い頃から勉強していたら将来いいことあるから頑張ってね。


なので、今後の情勢を考えれば、医局に残る人以外は手術を勉強した方がいい、てのが正しいと思うんだけど、この辺のことはまた今度。


おわり。